Drインタビュー

久野木順一 先生 日本赤十字社医療センター脊椎整形外科部 部長/脊椎センター長

BKP治療との出会い

初めてBKP治療を知ったのは、2012年に米国の学会に参加した際でした。早期に脊椎の骨折による骨の痛みをとることは多発性骨髄腫の治療にも良い影響が期待されたために、帰国後に脊椎外科の先生と連携してBKP治療を開始しました。

BKP治療の現状

BKP治療は脊椎の圧迫骨折に対して有効ですが、多発性骨髄腫による圧迫骨折に対して行っている数が少ないのが現状です。しかしながら報告されているデータでは、侵襲性が少なく、早期退院・転科が可能となるため早期の化学療法導入が可能になるとされています。またこれまでの経験では、疼痛が改善することで医療用麻薬を減量もしくは中止することが可能であり、早期のリハビリを同時に施行することにより肺炎・褥瘡などの合併症を防止できました。このことから化学療法導入後の早期死亡リスクの低減に役立つ可能性や、早期に生活の質を改善して強力な化学療法を行うことで生存率の改善が得られる可能性が示唆されます。

最後に

多発性骨髄腫は様々な合併症がありますが、その中で骨折・骨痛は生活の質を落とすため化学療法と一緒に治療を行う必要があります。その中で外科的処置であるBKP治療を併用することにより、生命予後の改善および社会復帰の早期実現が得られることより、この治療法が今後日本全国で広がっていくと考えております。

 

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