脊柱管狭窄症の新しい治療法

間接的除圧術とは?

従来は、神経(脊髄)を圧迫している箇所の骨を直接手術で削ることにより、圧迫を取り除いていました。
間接的除圧術では、骨を削るのではなく、腰椎の後方の棘突起という骨と骨の間に小さな「脊椎用インプラント」と呼ばれる医療機器を設置し、神経の通りみち(脊柱管)を広げます。これにより、神経の圧迫を取り除き、腰や足にかけての痛みを緩和します。

間接的除圧術の特長は、通常、骨を削ったり、神経を直接触ったりすることがないため、従来の外科的療法に比べて、神経を傷つけるリスクが低くなるだけではなく、早期に痛みの軽減が行えることです。
また局所麻酔下での手術も可能です。

脊椎用インプラント設置後のレントゲン写真
椎体(背中側から) 椎体(横側から)

間接的除圧術の手術方法

手術は麻酔(局所麻酔でも可能)をして行います。

ベッドに横向き(右向き)またはうつぶせに寝た状態で背中を1箇所(4〜8cm程度)切開します。

棘突起の間に手術器具を入れ、間隔を広げます。
この操作により、狭くなっていた脊柱管が広がり、神経の圧迫を取り除きます。
間接的除圧術の手術方法@
広げた棘突起と棘突起の間に、脊椎用インプラントを設置します。
脊椎用インプラントが支えとなり、脊柱管が狭くなるのを防ぎます。
間接的除圧術の手術方法A

間接的除圧術の手術対象となる方

50歳以上の腰部脊柱管狭窄症の患者さんで、6ヶ月以上の保存的療法によっても、腰やお尻、足にかけての痛みが改善しない方が対象になります。

ただし、重度の骨粗しょう症や、せぼねの変形がある場合、安静時にも下肢痛がある場合、全身健康状態等によっては、対象とならない場合があります。
また、患者さんの状態により効果には差があり、病気の再発等により追加の治療が必要となることがあります。

 

間接的除圧術の手術に伴うリスク

専門のトレーニングを受けた先生が手術をされますが、ほかの手術と同様、患者さんの状態により、手術を受けることによる一般的なリスクなどがあります。詳しくは、担当の先生にご相談ください。

間接的除圧術の手術に伴うリスク

退院後の生活

退院後も手術後の経過を診るために、検査が必要です。
手術を受けたところやその周辺に痛みを感じた場合は、すぐに担当の先生にご相談ください。
また、退院後に理学療法を行なう場合もありますので、担当の先生と退院後の生活についても十分に相談しましょう。

日常生活の注意点

後ろに反り返るといったような無理な姿勢や重い荷物を持つなど、腰に過度な負担がかかる動作は避けましょう。
また、より快適な生活を送るためにも、日ごろからバランスのとれた食事や適度な運動を心がけることも大切です。

日常生活の注意点

 

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